さぁ経理の方々の好きなROUND関数の登場です。
偏見じゃないかと言われたら、そのとおり。
私の勝手なイメージなので、気にしないでください。
小数点以下の処理が関わるので、経理処理に大事な式であることは間違いないです。
項としてはROUND関数としてますが、順番にINT関数から紹介していきます。
INT関数 小数部分を切り捨てて整数にする。
=INT(1.45)
だった場合、1を返す。
TRUNC関数 指定桁数になるように数値を切り捨てる。
=TRUNC(数値、桁数)
なので、
=TRUNC(1.45,1)
だった場合、1.4を返す。
ROUND関数 数値を指定桁数に四捨五入する。
=ROUND(数値、桁数)
なので、
=ROUND(145.45,0)
だった場合
145を返す。
他には、
=ROUND(145.45,1)なら、145.5
=ROUND(145.45,-1)なら、150を返す。
ROUNDUP関数 数値を指定桁数に切りあげる。
=ROUNDUP(145.45,0)なら、146を返す。
ROUNDDOWN関数 数値を指定桁数に切り捨てる。
=ROUNDDOWN(145.45,0)なら、145を返す。
一番使うのはROUND関数の桁数0ではないかと思われます。
四捨五入するのが一般的に多い処理だからです。
一般的に多いということで、脱線した話を。
消費税計算で金額に差が出ることが良くあります。
個人の買い物で感じることはあまり無いですが、金額というか処理回数が大きくなればなるほど差が大きくなるので注意が必要です。
簡単に説明すると、毎日買いに行くコンビニの会計が月に1回だったら数円の差が出る。ということです。
四捨五入を繰り返すわけですから、月に30日行くなら30回四捨五入されるわけです。
ところが月にまとめて1回の四捨五入なら1回だけ。
最大で29円の差が出ますね。
まぁ、必ず繰り上げ1円されるということも無いので、ここまでじゃないにしてもずれは出るということです。
では、これが1商品ごとで四捨五入されてしまったら?
1個10円の商品を3万個仕入れたのが月に5回あったとします。
1個10円なので、消費税8%で10.8円の四捨五入で11円になります。
月に1回の消費税計算なら
ROUND((10×15万)×1.08)=1,620,000
個数ごとに消費税計算なら
ROUND((10×1.08))×15万=1,650,000
なんと3万円も差が出てしまいました。
それなら、国が定めたルールがあるでしょ?
と考えるかと思いますが、これは各企業間で決めることでどちらの計算でも処理上は問題ないとなっています。
なので、正解では無いのが前提ではありますが。
一般的には、1会計ごとに消費税計算する。ということになっています。
企業間では、1請求の請求書ごとに消費税計算することが多い。という感じです。
まぁ、大手企業が下請けにわがままを押しつけるような形でこれを使ってくることがありますが、力関係がはっきりしているなら飲むしかない差額だってことを頭にいれておくといいと思います。
コメント